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乳歯について

2023.7.12

目次

こんにちは。

川口・鳩ヶ谷の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 川口診療所」の歯科衛生士の中野と田口です。今回は乳歯について説明していきます。

 

乳歯の役割について

①食べ物を噛む

永久歯と同様に食べ物を噛むことが一番の役割です。

②顎の発達

食べる事により成長していくのに必要な栄養を摂る事ができます。歯を使う事で顎の骨も成長していきます。顎の成長が不十分になってしまうと、歯並びが悪くなる事があります。

③発音

歯が生えることにより発音を助けてくれます。舌の位置や正しい発音を身に付ける上で乳歯の役割は大きいです。

④永久歯への生え変わりの目印

乳歯から永久歯への生え変わりの時期になると、乳歯の根っこは自然と吸収されていきます。乳歯が抜けることにより、永久歯が正しい位置に生えてこれるように誘導してくれます。

 

乳歯のむし歯

①エナメル質が薄く、酸に弱い

歯はエナメル質と言う硬い組織に覆われています。そのエナメル質が永久歯と比べると乳歯は薄いです。永久歯のエナメル質より半分の厚さしかありません。また酸に弱く、エナメル質が溶けやすいです。

②痛みが出にくい

子どもの時は痛みの感覚がまだ発達しておらず、虫歯になっていても痛みを感じず虫歯に気付くのが遅くなることがあります。虫歯で穴になった箇所に物が挟まり歯茎が痛くなって虫歯に気付くことが多いです。

③虫歯になりやすい箇所

3歳まで→上の前歯の歯と歯の間、歯の付け根

下の前歯は唾液の出口が近くにある為、酸で溶けてしまった歯を石灰化させたり(再石灰化)、細菌を洗い流して(自浄作用)くれるので虫歯になりにくい箇所です。

3歳から→奥歯の歯と歯の間、奥歯の溝

虫歯による影響

①永久歯の歯並びが悪くなる

虫歯が大きく神経の治療をすると、乳歯の根っこが正常に吸収されない事があります。また本来抜ける時期より前に乳歯を抜歯してしまうと永久歯が正常な位置に生える目標を失ってしまい、本来生えるべき位置に生えてこず歯並びに影響を及ぼします。

②永久歯の虫歯が多くなる

歯並びが悪くなると清掃性が悪くなり細菌が溜まりやすくなります。また、乳歯の虫歯をそのままにしておくと虫歯菌が増えます。生えたての永久歯はまだ未成熟で虫歯にとてもなりやすいので、生え変わりが始まる前に虫歯菌を減らしておく事が大事です。

③十分な栄養を摂る事ができなくなる

乳歯が虫歯になり痛みが出ると食べ物を噛むことができなくなります。また唾液が十分に分泌されず栄養の吸収が悪くなります。噛めない事により柔らかい物を食べるようになると栄養が偏ったり、顎の成長にも影響を及ぼします。

 

 

自宅での予防

①歯ブラシ、デンタルフロス

歯ブラシで歯垢を落とすことが大事です。歯垢にはたくさんの細菌が含まれています。虫歯になりやすい箇所をよく磨きましょう。歯と歯の間にはデンタルフロスを使用すると効果的です。

②フッ素

タイミングとしては生えたての乳歯に塗布すると一番効果的です。ご自宅では低濃度のフッ素を塗布して、歯科医院で定期的に高濃度のフッ素を塗布するようにしましょう。フッ素は初期の虫歯の歯を修復する作用があり、歯の再石灰化を促進する効果があります。

③間食の取り方

ダラダラと時間をかけてご飯やお菓子を食べていると、酸によって溶けた歯を修復する時間が取れず虫歯になりやすくなります。食事とおやつの時間を決めて食べるようにしましょう。また、甘い物は歯を溶かす酸を作り出します。キャラル、飴、チョコレートなどお口の中に残るようなお菓子は要注意です。

 

まとめ

どうせ生え変わるからと乳歯の虫歯を放っておくと、永久歯への影響が大きくなってしまいます。その為には早期発見と日頃の歯磨き、そして食生活が重要になってきます。

 

歯磨きが上手に出来ているか、虫歯が無いか、フッ素を塗って欲しいなど気になることがございましたら、

川口・鳩ヶ谷の歯医者 医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 川口診療所にご相談下さい。

 

監修者情報

院長・歯科医師

原口

慎太郎

平成13年4月 川口診療所 勤務
令和2年10月 川口診療所 院長就任

当院は、安心・丁寧で幅広い診療を心がけることで、地域のみなさんお口を健康だけでなく審美性を含めてトータルでサポートします。
そのため、当院では患者さんとのヒアリングを重視。
患者さん一人一人のご要望をきちんと汲み取ったうえで診療の提案を行っています。歯科治療を通して「噛むことの重要性」「食事の楽しさ」を実感していただくことが、当院の目標です。