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セラミックの良い所は白いだけ?

2022.8.08

目次

こんにちは!

川口 鳩ケ谷の歯科医院『医療法人社団歯友会 赤羽歯科 川口診療所』の歯科医師、栁谷です。

 

皆さんは『セラミック』を知っていますか?一度は耳にしたことがあるという方もいらっしゃると思います。

来院される患者さんとお話していると、「あ~白い被せ物ね」という方が多いです。もちろん白く本物の歯のようにきれいなことに間違いはありません。ですが他にも、歯を守るためのさらに大きなメリットがあります。

今日はそのセラミックの詳しいメリット、デメリットについてお話していきます。

 

セラミックってどんなもの?

セラミックと言っても、結局どんなものなのかよくわからないという方も多いと思います。

セラミックというのは陶材です。簡単に言うと、瀬戸物のお茶碗のようなものとイメージすると分かりやすいかもしれません。

お茶碗は金属のように錆びたり、プラスチックのように吸水して変色したりすることはありません。

歯科でのセラミックも同じように、錆びや変色といった劣化や経年変化が起こらないというのが大きなメリットです。

経年変化がないため、色の濃い食べ物や飲み物で歯の色がかわってしまう事や、被せ物の下で虫歯菌が繁殖して気づいたころには大きなむし歯になっているという事が起こりにくいです。

また、お茶碗のようにつるつるしているので、汚れ自体も付きにくいです。

このように、セラミックは、ご自身の歯と同じくらいきれいというのはもちろんですが、それ以上に歯を守るためには最適な材料という事が言えます。

 

 

 

 

 

 

 

セラミックの弱点

では、セラミックの弱点は何でしょうか。

それは、大きな力がかかった時、欠けるリスクがあることです。

セラミックは歯よりは硬いですが、金属と比べると割れやすいという欠点があります。

しかし、セラミックにも種類があり、人工ダイヤモンドに似た性質を持つ『ジルコニア』というものは、非常に強度が高い為、咬み合わせが強い方や歯ぎしりをする方でも使う事が出来ます。

また、セラミックは保険適応外なので、費用は上がってしまいます。しかし、長い目で見ると、材質的に長持ちするので、被せたところが虫歯になってまたやり直しで時間もお金もかかってしまう、という面倒なことも起こりにくくなります。

 

終わりに

セラミックとはどういうものか、少しでも分かっていただけたでしょうか。

歯は一度削ると元には戻りません。保険のかぶせ物は劣化があれば、数年ごとに繰返し治療するという方もいらっしゃいます。治療の度にどんどん歯は小さくなるので、歯自体の寿命は短くなってしまいます。
被せ物等の治療をする際、高額なイメージが強いセラミック治療は最初から選択肢から外してしまいがちですが、長い人生を視野に充分に検討することをお勧めいたします。

口腔内でお困りの事があれば、当院までお越し下さい。