お知らせ

子供が転んで歯をぶつけてしまったら?

2021.9.04

目次

川口の歯科医院「医療法人社団体 歯友会 赤羽歯科川口診療所」歯科医師の仲里です。

今回は小さなお子さんや小学校・中学校に通われているお子さんをお持ちの方は経験がある方もいるのではないかと思われる、子供が歯をぶつけてしまった時の対応についてお話ししたいと思います。

小さい子供はよく転んでしまいます。反射神経がまだ発達していない為、手をついて転ぶという事が難しく顔面を強打しやすいです、、、子供の歯が完全に取れてしまうとビックリしてしまいパニック状態になってしまった方も少なくないと思います。

正しい対処法を分かっているだけで、冷静に落ち着いて行動をとりやすくなり正しい判断がしやすくなります。

抜けた歯の応急処置

一番大切なことは、早めに歯科医院へ来院してもらうことです。出来る事ならば30分~1時間以内が望ましいです。

歯が抜けた場合は、抜けてからの経過時間が短ければ短いほどその歯の予後はよくなります。予後が良いというのは抜けたその歯を残せる可能性が高くなるということです。ただし、その歯の保存状態にも大きく左右されますので注意が必要です。

最も注意することは、抜けてしまった歯を乾燥させないことです。歯を乾燥させてしまうと、歯の根っこ(歯根)に存在する歯根膜という組織がなくなってしまいます。歯根膜は歯の根っこ(歯根)と歯を支える骨(歯槽骨)とをつなぎとめてくれる大切な役割を担っています。その歯根膜はとても乾燥に弱い為、歯の保管場所が大切になります。

保管場所としては、保存液をお持ちの場合だとその保存液の中や、生理食塩水の中などに保存しておくのが良いでしょう。しかし、実際には保存液や生理食塩水を持ち歩いている方などは少ないと思います。そのような場合には牛乳に着けたり飲み込む心配がない場合はお口の中に入れておくと良いでしょう。

また、砂などがついて汚れている場合もゴシゴシと洗うことはせず、流水で軽く流す程度にして下さい。根っこの部分をなるべく触らないことが望ましいです。

歯が欠けた・折れた場合

歯が破折した場合、破折線が神経まで及んでいるのかによって、処置内容が変わってきます。

歯の欠けた部分が小さくて神経に影響がない場合は、歯を接着して治したり、歯と同じ色をしたプラスチックの材料で元々の歯の形に戻すことが出来ます。

歯が大きく折れてしまい、折れた面に歯髄の色がうっすらピンクに見えてきたり、出血を伴う場合は歯髄の一部を取り除きお薬を塗布していきます。その後に歯の形に修正します。歯髄の処置をする際の成功率は、受傷後どれだけ早く来院されたかに大きく左右されます。そのため出来る限り早めに歯科医院に受診することが大切です。

 

 

歯がグラグラ揺れている場合

歯が抜けてはいないがグラグラとしてる場合、少しの揺れの場合は経過をみます。

歯が乳歯で、生え変わりに時期であれば、乳歯の根っこが溶けて元々がグラグラと揺れている状態であれば、ほとんど処置の必要がないことが多いです。しかし、生え変わりの時期までまだまだ時間がかかる場合や大人の歯の永久歯の場合は処置が必要です。

歯の位置がズレてしまっている場合(脱臼といいます)や、歯が歯茎の中に入り込んでしまった場合(埋入といいます)は、歯を元々の位置に戻してから、ワイヤーやレジンという材料を使用して隣の歯と固定します。固定している間、歯茎や周りの組織が綺麗に治るのを待ちます。個人差はありますが約2週間から2ケ月ほど固定します。その間は歯のまわりを綺麗な状態に保ち、定期的に治り具合を確認します。

 

 

当院では、診療時間内であれば急患対応致しますので、お電話で状況をお伝えし、出来る限り受傷後早めにご来院ください。