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歯医者での麻酔について

2021.9.09

目次

こんにちは。

川口の歯科医院「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科川口診療所」歯科医師の長谷川です。

今回は歯医者での治療の際に行う麻酔について書いていきます。

歯医者での麻酔について

まず、麻酔には大きく分けて全身麻酔法と局所麻酔法の二つがあります。
全身麻酔法は、医療ドラマなどでみられる口にマスクをして眠らせる麻酔法です。

局所麻酔法とは、体の一部にだけ麻酔薬を浸透させ一時的にその部分のみの感覚を失わせる麻酔法です。

歯医者でよく行なわれる麻酔法は、後者の局所麻酔法です。
麻酔をしての処置中意識を失うことはありません。また、体の他の部分が痺れてくることもありません。全身的に作用しないので安全性も比較的高いです。

局所麻酔の方法

局所麻酔法は、表面麻酔法・浸潤麻酔法・伝達麻酔法の3種類あります。
表面麻酔法
歯ぐきに麻酔薬を塗って、歯ぐきの表面のみの感覚を痺れさせる方法です。歯そのものには効きませんのでその後麻酔の注射が欠かせませんが、麻酔の注射に先立って表面麻酔を行なうことで、注射の痛みを軽減する効果があります。
浸潤麻酔法
痛みを取り除きたい歯の周囲の歯ぐきに注射して行なう麻酔法です。歯医者の麻酔といえば、この方法がイメージされるほどメジャーな方法です。むし歯の治療から親知らずの抜歯まで、非常に良く効きます。
伝達麻酔法
麻酔が効きにくい場所や、浸潤麻酔法よりも広い範囲に麻酔を効かせたい時に行なわれる麻酔法です。
脳から出てきた神経の途中の部分に麻酔薬を効かせることで、そこから先の部分の感覚を痺れさせます。麻酔効果が、浸潤麻酔法よりも広い範囲に及ぶ上に、持続時間が長いのが特徴です。

治療に使われる麻酔薬には

歯医者で使われる麻酔薬には、局所麻酔薬と血管収縮薬の両方が配合されていることが大半です。

現在、使われている局所麻酔薬は安全性も高く、アレルギー反応を起こすようなことはほとんどありません。麻酔をした後に、気分が悪くなったりすることがありますが、局所麻酔薬のアレルギーではなく、緊張感や恐怖感などの精神的な影響によって生じる場合が多いです。

歯科治療で使われる麻酔薬の多くには、局所麻酔薬だけではなく血管収縮薬が配合されています。
血管収縮薬が配合されているのは、麻酔の効きを良くしその持続時間を長くすることと、安全性を高めるためです。

血管収縮薬が含まれているので、局所麻酔の注射をすると注射された周囲の歯ぐきの血管が収縮し、血流が低下します。それによって局所麻酔薬がその周囲に広がらずに、注射した部位に留まるようになります。麻酔薬が薄まらなくなるので麻酔の効き具合が良くなる上、長時間効果を持続できるようになります。周囲の組織だけでなく全身に拡散しにくくすることで安全性も高められるようになっています。

麻酔をした後に気を付けること

麻酔の効果が残っている間は、頬や舌を噛んでも痛みがないので、知らない間に大きなケガをすることがあります。

熱いもので火傷をするリスクもあります。麻酔が覚めるまで、食べるのは避けなければなりません。食事を再開するときは柔らかめのあまり噛まなくてもすむような食事にするほうが安心です。
表面麻酔法
表面麻酔法だけで麻酔が終了することは稀です。ぐらぐらの乳歯の抜歯等を除いて、ほとんどの場合、浸潤麻酔法も併用します。表面麻酔法だけの麻酔であれば、10~20分ほどで麻酔の効果がきれます。
浸潤麻酔法
一般的な局所麻酔薬では、血管収縮薬が配合されています。使用した麻酔薬の本数にもよりますが、おおむね2~3時間は処置後も効果が持続します。この間、食事は控えるようにしてください。

麻酔の本数や個人差による違いで、麻酔の持続時間はさらに長くなることもあります。2~3時間以上経っても痺れた感じが残っているなら、食事を控え続けるようにしてください。

スキャンドネストという局所麻酔薬があります。この麻酔薬には、血管収縮薬が含まれていません。そのため、20~30分ほどで麻酔の効果がきれます。
伝達麻酔法
伝達麻酔法は、麻酔が効き始めるのに時間がかかる反面、処置後麻酔の効果が浸潤麻酔法よりも長時間持続します。伝達麻酔法の効果は、4~6時間続くことが一般的です。もちろん個人差がありますので、場合によっては半日近くも効果が持続することもあります。

麻酔を使用した歯科治療に恐怖心・不安感がある場合は事前に担当医にご相談下さい。