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知らない間に食いしばっていませんか?

2022.4.21

目次

こんにちは。川口市鳩ケ谷の歯科医院『医療法人社団 歯友会 赤羽歯科川口診療所』歯科医師の栁谷です。

題名の通り、皆さんは日常的に歯の食いしばりをしている自覚はありますか?
今、上下の歯が接触している方は、実は注意が必要です。
本来、何もしていない時は、唇は閉じていても、上下の歯が接触していないのが正常なのです。
この上下の歯を持続的に接触させる癖の事を、TCH(歯列接触癖)と言います。

TCHの問題点

人間の上下の歯が接触する時間は、お食事や会話を含めても、1日20分程度だと言われています。
安静時には1~3㎜ほどの隙間が空いており、発音するときや噛むときにはじめて、歯同士が接触します。

食いしばりや歯ぎしりで顎関節症を引き起こす事をご存知の方は多いかもしれませんが、TCHによっても、持続的に筋肉や顎の骨に負担がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。

また、それだけでなく、歯自体にも負担がかかるので、噛んだ時に痛みが出たり、歯茎が下がって知覚過敏を起こす可能性があります。
TCHは、無意識の時に行っているので、自覚することが難しいです。また、何かに集中している時は特に、強い噛みしめの力がかかることが多いです。

お口の中をセルフチェック!

TCHがある方の口腔内は、舌や頬に跡が出来る事が多いです。
全ての方におこることではありませんが、頬には白い圧痕が、舌の横には、ひだひだの圧痕がみられます。
これは、無意識にかみしめることで、歯の跡が頬や舌に付くためにおこります。

TCHを治すには

TCHは、歯列接触癖とも言い、習慣で行ってしまっている為、なかなか改善することが難しいです。
普段から意識するための環境を作ることが大切になってきます。
例えば、パソコンで作業する方は、パソコンの隅に、『かみしめない!』等を書いた付箋を貼っておくことも有効です。

日々の積み重ねで、症状が出る前にTCHを改善しましょう!
もし顎や歯に症状が出たときは、当院までご相談ください。