お知らせ
深い虫歯に対する治療。抜かなくてもいい?
2024.5.28
目次
こんにちは、川口の歯科 「医療法人社団 歯友会 赤羽歯科 川口診療所」 の歯科医師 由良です。
今回は虫歯が深く、根っこしか残ってない状態の歯の治療法について説明します。
虫歯や破折、被せ物の脱離が原因で根っこしか残らなくなった歯はどうすればいいのでしょうか?歯茎の下にまで虫歯が進んでしまった歯への対処は少し難しいのです。「神経を取った歯の治療みたいに、土台を建てて被せ物すればいいじゃん」と思われるかもしれませんが、そうもいきません。
もちろん、可能か不可能かで言われると可能です。根っこしか残っていない歯にも土台を建てて被せ物をすることはできます。しかしその場合その歯の予後はあまり良くありません。被せ物をするにはフェルールと言って、ある程度の歯が残っている必要性があるのです。そうでないと被せ物にかかる力が土台に直接働き、歯が割れてしまうのです。また、無理に被せ物をすることになりますので、歯茎が炎症を起こすこともあります。
なので、頭の部分がほとんど残っていない歯は抜いてしまった方が良いと言う歯医者さんも少なくありません。しかし、抜かずに残し、かつ被せ物をしても歯が割れるリスクを減らす治療法があるのです。その治療法は主に2つです。
エクストリュージョン(歯根挺出術)
針金とゴムを使って歯茎の中の歯の根っこを引っ張り出します。引っ張り出された歯根の頭を使って被せ物をしていく治療方法です。治療期間は大体4〜6ヶ月と長期間かかりますが、比較的侵襲も少なく歯を残せる方法です。
クラウンレングスニング(歯冠長延長術)
歯茎を開いて歯槽骨を削ることによって、歯茎の下にあった歯を歯茎の上にもってくる外科処置です。こちらも治療期間は数ヶ月かかります。外科的処置ですので侵襲と処置後の痛みも伴います。
以上、歯が根っこしか残っていない歯に対する治療法でした。残念ながら診査診断の結果残せない可能性もありますが、ご自身の歯を1本でも多く残せるよう、少しでも気になることがございましたら、
川口・鳩ヶ谷の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 川口診療所」にぜひお越しください。
何でも気軽に当院でご相談ください。
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