お知らせ

災害時の口腔管理

2025.1.10

目次

こんにちは、川口・鳩ヶ谷の歯医者「医療法人 社団歯友会 赤羽歯科 川口診療所」の歯科衛生士松村です。

近頃地震が多く、南海トラフ巨大地震など災害時の備えをしている方が多いと思います。

食料品や懐中電灯などある程度避難先などで生活していく物を備えていると思います。お口の管理についてはいかがですか?

災害時もお口をきれいに保つために備えておくものや、どのように対応していくかお話していきます。

 

 

 

災害時の口腔トラブル

口腔乾燥

災害時は水分摂取が困難になることや、ストレスで口が乾燥しやすくなることがある。

口内炎

水分不足や、栄養がしっかり摂取できなかったり、ストレスでできやすくなることもある。

災害時の口腔ケアの仕方

水を節約したいとき

①水30mlをコップにいれ、その水に歯ブラシを浸す

②歯ブラシで歯を磨く。歯ブラシが汚れたら、ティシュやウェットティッシュで歯ブラシの汚れを拭き取り、また磨く。これをこまめに繰り返す。

③コップの水を小分けにして口に含み、2~3回すすぐ。

水が使えず、歯ブラシがないとき

ハンカチやティッシュ、あれば歯磨きシートなどを指に巻き、歯をしっかりと拭い、汚れを取る。

歯ブラシがないとき

食後少量の水やお茶を4,5回に分けてうがいする

水が使えないとき

あれば市販の液体歯磨きを口に含み、口内をすすぐ

入れ歯のお手入れ

できれば毎食後、少なくとも1日に1回はお手入れする。洗えない場合は、ガーゼや歯磨きシートなどで汚れを拭うようにする。ティッシュは入れ歯にくっつきやすいので注意。部分入れ歯は金具部分に汚れが残りやすいので金具部分は歯ブラシで磨いてから拭き取る。

お口が乾燥しやすい場合

水分摂取が可能な場合は水分摂取を心掛ける。または、ガムを噛んだり、唾液マッサージで唾液の分泌を促す。

年配の方や普段唾液が少ない方は唾液マッサージが効果的です。

唾液マッサージの仕方

耳の下に指4本当て、あごの付け根の窪みに親指をあて、マッサージをする。唾液には口内の汚れを洗う役割もあります。

 

 

災害時の口腔ケアで備えておいた方がいい物

一番は歯ブラシがあった方が歯垢除去がしっかりでき、普段とあまり変わらない歯磨きができるのでなるべく歯ブラシを備えておきましょう。ゆすぐときのためにコップもあると便利です。

ただ、荷物がありできるだけコンパクトに済ませたい方や、ゆすぐのが困難な高齢の方、入れ歯をお持ちの方は歯磨きシートがおすすめです。また、また、自分で歯磨きがまだ難しい小児などは液体歯磨きがおすすめです。

 

 

まとめ

災害時の備えは色々準備するものがあり、つい口腔ケアのことを忘れがちだったり、そもそも水が使えなく普段の歯磨きは難しい状況も難しくなにを準備するべきか分からなかったりすると思います。食べるものがあっても口腔内が不快だと美味しく食べれなかったり、かなりストレスも感じると思います。状況や、その時持っているもので対応していきましょう。

また、普段からしっかり磨いている方は少し歯磨きを怠ってもそこまで口腔内に影響はありません。逆にあまり磨けてない方は普段から歯垢が残っているため歯がざらつき汚れが付きやすくなってしまいます。毎日しっかりお手入れしてお口も健康的に長く保っていきましょう。

 

 

監修者情報

院長・歯科医師

原口

慎太郎

平成13年4月 川口診療所 勤務
令和2年10月 川口診療所 院長就任

当院は、安心・丁寧で幅広い診療を心がけることで、地域のみなさんお口を健康だけでなく審美性を含めてトータルでサポートします。
そのため、当院では患者さんとのヒアリングを重視。
患者さん一人一人のご要望をきちんと汲み取ったうえで診療の提案を行っています。歯科治療を通して「噛むことの重要性」「食事の楽しさ」を実感していただくことが、当院の目標です。