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驚くべき「唾液」の6つの役割
2025.4.26
目次
こんにちは!川口 鳩ヶ谷の歯医者「医療法人 社団歯友会 赤羽歯科 川口診療所」の歯科衛生士 鈴木です。
今回は健康を支える「唾液」の6つの役割をお話していきたいと思います。
「唾液」と聞くと、ただの「よだれ」と思われがちかもしれません。
しかし、実は唾液には、私たちの口の中だけでなく、全身の健康にも深く関わる大切な働きがいくつもあるのです。
「最近、口の中が乾きやすい」「虫歯になりやすくなった」と感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。
1. 口の中を洗い流す「自浄作用」
唾液のもっとも基本的な役割のひとつが、「口の中を洗い流すこと」です。
私たちが食事をすると、口の中には食べかすや細菌が残ります。唾液はこれらを洗い流し、歯や歯ぐきを清潔に保つ働きをしているのです。
唾液の量が少なくなると、汚れがたまりやすくなり、虫歯や歯周病の原因にもなります。
日常的に水分をしっかり摂ることも、唾液の自浄作用を保つうえで大切です。
2. 虫歯や歯周病を防ぐ「抗菌作用」
唾液には、抗菌成分が含まれており、細菌が増えるのを抑える働きがあります。
これにより、口の中での細菌バランスを保ち、虫歯や歯周病のリスクを下げてくれます。
特に寝ている間は唾液の分泌量が減るため、寝る前の歯磨きが重要になるので忘れずに行いましょう。
3. 食べ物を飲み込みやすくする「潤滑作用」
唾液がしっかり分泌されていると、食べ物が口の中でまとまりやすくなり、スムーズに飲み込むことができます。
高齢者の方や薬の副作用などで唾液が少なくなると、食事中にむせたり、誤嚥(ごえん)を起こすリスクも高まります。
4. 食べ物の味を感じる「味覚のサポート」
唾液があることで、食べ物の成分が舌に溶け出し、しっかりと「味」として感じることができるのです。
口が乾いていると、味が薄く感じたり、美味しさを感じにくくなったりします。
5. 歯を守る「再石灰化(さいせっかいか)作用」
唾液にはカルシウムやリンなどのミネラルが含まれています。
飲食をすると口の中が酸性の状態になり、歯の表面のエナメル質という層が溶け始めます。
ミネラルにはこの溶け始めたエナメル質を修復する働きがあります、この働きを「再石灰化」と言います。
酸性の状態のままにしない為に食事の後はすぐに水を飲む・軽くうがいをすることがおすすめです。
6. 体のバランスを整える「緩衝(かんしょう)作用」
他にも食べ物などで酸性に傾いた口の中を中和し、酸性アルカリ性のバランスを保つ緩衝作用があります。
よって、唾液が沢山出る事で虫歯菌が活動しにくい環境を保つことができるということになります。
まとめ:唾液は「自然の万能薬」
いかがでしたか?
唾液には、口の中を清潔に保つだけでなく、食事や会話、全身の健康にも関わるさまざまな働きがあることがわかります。
しかし、加齢やストレス、生活習慣、薬の副作用などにより、唾液の分泌量は減少することもあります。
最後に唾液の分泌を増やすためのマッサージをお伝えします、気になった方は下のイラストを見ながらやってみて下さい!
唾液が十分に出ることで虫歯や歯周病を予防することに繋がります。唾液の役割を理解して、日々の口腔ケアに活かして常に清潔に保てるようにしていきましょう。
「口の中が乾く」「虫歯が増えた」「食べ物が飲み込みにくい」など、気になる症状がある方は、お気軽に当院までご相談ください。
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